奇跡のリンゴ

農薬も肥料も使わないスーパーオーガニックなリンゴ。放っておいても腐らずに、ただ枯れるリンゴ。
そんなハードコアなリンゴ栽培が実を結ぶまでの道のりのけわしいことけわしいこと。まるでブッダが悟りを開くまでの苦行のような日々。
首を吊るためのロープが偶然導いた啓示。すべての流れが感動的なまでにドラマチック。明け方5時にふと目が覚めて読み出したらとまらなくなっていっきに読了。UFOとかも出てくるし。
自然の中には害虫も益虫もなくそのすべての境目が曖昧でハーモニック。土も水も空気も細菌も虫も樹木も獣も。当然人間もその輪の一部でしかない。
この本の木村秋則さんや「ニンジンから宇宙へ」の赤峰勝人さんもそうだけど、そんなお百姓さんの世界の捉え方はとても気持ちが良い。